◆ハウスダストはダニの糞や死骸、ペットのふけ、繊維屑、花粉…などの混合物を言います。特に問題となっているのがダニの糞や死骸です。ダニはチリダニ科のヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニで、小児喘息の9割がこれらのダニが原因と言われています。ダニ自体を吸い込むことは少ないのですが、飛散した死骸や糞を吸い込んでしまい、喘息や鼻炎の原因になるのです。チリダニは人間のフケや垢を餌にするため、対策としては室内をこまめに掃除・換気(乾燥)することが必要です。
◆日本では杉花粉症が有名です。これは杉の植林が増えたり、住宅が郊外に広がったりなどで、花粉と接触する事が増えたことによると思われます。杉の他にもヒノキやカモガヤ、ススキ、ブタクサなどの花粉症もあります。外出時のマスク・眼鏡の着用や窓を開けないなどが基本的な対策になります。(詳細は花粉症対策をご覧ください)花粉のサイズは30μm(0.03mm)程度と大きいため、気管支に入る前に鼻腔で捕えられるため、鼻炎や結膜炎の症状がでやすくなります。
◆アレルゲンとなるのはカビの胞子です。住宅内に一般的にあるものがアレルゲンになることがわかっています。花粉に比べ小さいため、気管支に入りやすく、喘息の原因になりやすいものです。対策としてカビの繁殖を抑えるため、日常換気を行うことで湿度を下げること、また薬剤を塗布して除去するようにします。
◆ネコのフケが代表的で、ネコを飼っている家庭の17%がネコアレルギーという報告があります。その他、イヌ、小鳥などもアレルゲンとして指摘されています。最近では、ハムスターのアレルギーも増加しています。ペットアレルゲンは発生源がペットであることから、ペットの飼育をやめることがもっとも効果的ですが、アレルゲンは、カーテンやカーペットなど布製の家具に多く付着しているので、洗濯や掃除をこまめに行う事でアレルゲンを除去することが重要です。
◆上記のような直接アレルゲンになる物の他に、アレルギーを悪化させる物質もあります。代表的なものが、NOx やディーゼル排気物、ホルムアルデヒトです。アレルギー対策でカーペットや畳をやめてフローリングにしても効果がない場合は、これらの物質の関与も考えられます。ホルムアルデヒドのような室内で発生する物質の場合は、室内換気を心がけること。NOx などの外気起因が考えられる場合は、車の交通量が多い時間帯には窓を開けないことなどが考えられます。(2003年7月に施行された改正建築基準法により、新築・増築時にはすべての居室に換気設備が必要になりました。)